2025年05月13日

PC逝った?

ずっと不調ではあったのだ。
セキュリティソフトのアップデートができないとか、
PC使用中に長時間席を立つと何故か電源が落ちてしまうとか。
突然、PCの電源が入らなくなってしまった。

ダーリンのPCを借りて入力しているが、勝手が違って使いにくく、
キーボードの反応が違うので誤入力が多くてイライラする。
それにしても、色々一気にやってくるなぁ。
ダーリンの入院・手術を契機に、
あれやこれやが交換期・更新期を迎えるという怒涛のような押し寄せ方。

WEBでサクサクッと手続きしたいこと、検索したいことが多い時なのに、
使い慣れたPCが動かないとは。
あれ。前にもこんなことがあったような・・・。
移住した時だ!
水道ダメ、屋根ダメ、ボイラーダメ、インターネット回線不通。
先立つものがなくて途方に暮れたのも同じだったなぁ。

結局なんとかなってここまで来たのだ。
まぁ、今回もなんとかなるさ。
さてさて、今回はどうやって乗り切るのかな?


そんな訳で、しばらくブログの更新は疎遠になりそうだけど、
新しい体験はどんどん重ねつつ、私たちは元気にやっています。
ご心配なく!
ラベル:PC 故障 移住
posted by BERA at 09:10| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月06日

発足は一斉に春

漁師食堂のオーナーさんや、援農でお世話になっているチューリップの農家さん、
お隣の若夫婦に、退院の挨拶をする。
オーナーさんとチューリップ農家さんは、
今までいかに見えていないのかを目の当たりにしているので、
介助なしにひとりで歩く姿に、随分見えるようになったね、と喜んでくれた。

オーナーさんから、猫用の雑魚も含めて箱いっぱいの魚をいただき食べきれないので、
帰り道、大家族の飛ぶ鳥農場さんにお裾分けのため寄る。
こいのぼりがたなびいていた。
GWで元気に外遊びをしていたボーイズたちが寄ってきて、
「これ何?ホッケ?」「これ何ガレイ?」と興味津々だ。
特に次男君は魚をおろすのが好きなので、
「君がおろしたいのを好きなだけ選んでよ」と言うと、
皆でわいわい魚選びをして楽しい時間。
飛ぶ鳥農場さんもヤギや羊がハウスから外に出されていて、春を感じる。
駐車スペースの奥が耕されていて、農場移転と出産で超多忙だった去年と違い、
今年は畑もできるんだなぁと感慨深い。


あの見えていない状態でも おさんどんをしてくれていたダーリン、
「リハビリ、リハビリ」と言って、また おさんどんを担当してくれるという。
現状の体力でお店をオープンさせるのは時期尚早だが、やはりそれまでは
料理の勘処を維持したいらしいので、喜んで甘えることにした。
早速、いただいた魚捌きをお願いして私は外仕事の準備に出た。


今年はオオウバユリがあちこちに大増殖して花のようにキレイに葉を広げ出した。
250505 オオウバユリの葉.jpg
花壇のスイセンが花盛りだ。まだ開いていない蕾は、たしかクチベニスイセンのはずだ。
250505 花壇のスイセン.jpg
花壇から離れたところに自生している八重スイセンもカワイイ。
250505 自生の八重スイセン.jpg
その隣ではエゾエンゴサクと福寿草が花畑を作っている。
250505 エゾエンゴサク群生.jpg
冬は「僕たちのけもの道」で踏みしだかれていた場所もミツバが出てきた。
250505 ミツバ群生.jpg
自生の(もしかしたら元家主さんが栽培していた?)ギョウジャニンニクも。
250505 ギョウジャニンニク群生.jpg
おうちの周りはどこもかしこもツクシが群生している。
250505 ツクシ群生.jpg

裾野原野の沢も見に行ってみた。
おお、見頃の水芭蕉が。
250505 沢の水芭蕉.jpg
そして、明らかに去年より増殖している、たくさんのエゾノリュウキンカ(ヤチブキ)。
250505 エゾノリュウキンカ.jpg


今晩はツクシの卵とじ、ヤチブキのお浸し、ギョウジャニンニクの醤油漬けと
100%発足産の小鉢が並ぶ。
メインはいただいたカレイの煮付。これぞ真正厚田メシだ。
ダーリン、「厚田メシ、最高~! 発足のお米、最高~!」と叫ぶ。
3週間渇望していた厚田の味を満喫して、ダーリンのカラダも喜んでいるに違いない。

発足は一斉に春だ。やっと桜も咲いたよ。
250505 発足も桜の季節.jpg

posted by BERA at 10:26| Comment(2) | 厚田の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月05日

原野散歩

退院したのは嬉しいが、実は大きく認識を間違っていたことがある。
「腫瘍を切除する」というのは私の中で できものを取るかのように
『悪くなった部分を切除する』と思っていたが、
『腫瘍化してしまった部位を切除する』ことだった。
要は、ダーリンは脳下垂体という器官を失った、ということだ。
脳下垂体は生命活動がうまくまわるようにホルモンを調節する器官で、
成長ホルモンを始めとする複数のホルモンの分泌と、
他の臓器からのホルモン分泌を補助しているため、
今後さまざまな全身症状が現れる可能性があるということ。
代謝が低下して骨や筋肉、コレステロール、体内の水分量など
あらゆることに影響が出るため薬で補っていかねばならならず、
体重や水分の管理に気をつけなければならない。
疲れやすくもなるだろうし筋力低下も今までとはレベルが違うのだろう。

今後はもっとカラダが喜ぶ食事にしたいし、
心地よく体力維持ができる方法で運動もしてもらいたい。
そんなことを漠然と考えていたのだが、
退院早々、「うちの原野を散歩したい」と言ってくれた。
そうだね、ゆっくりしたペースで、大好きな森を散歩するのは一番の案だ。
「一緒に行く、行く!」と外に繰り出した。


あれだけ雪が積もっていたのに、今はすっかり融けて、
冬越しで枯れた草と春に芽吹いた草とで まだらになった原野。
去年は殆ど見当たらなかった ふきのとうが、あちこちに顔を出していた。
まだ雪が残る入院前に、二人で採ったのは陽のあたる用水路沿いの斜面だったが、
この谷地っ気の強い原野にも出るようになったのか。
去年ダーリンがせっせと刈払機をかけたことで少し植生が変わっているんだな。
自生している八重スイセンも蕾を膨らませている。
ダーリンが笹を刈って作った、カラマツの小道も残っているが、
笹がこれから勢力拡大を狙っている様子で、また手入れが必要だ。
雪の重みや強風で折れた枝が散乱して、森の手入れだけでも相当手がかかりそう。

庭の様子も少し変わって来ていて、ブタナしか生えていないカッサカサの粘土質を
たくさんの草たちが覆い、コケが生えてきている場所もある。
草を刈って敷いた効果が確実に出てきているんだなぁ、と嬉しくなる。


ガサガサッ、と音がして振り向くと、笹の中から猫たちが飛び出してきた。
外遊びをしていた猫たちが、いつの間にか ついてきていた。
私達のところへ走り寄って来ては、脱兎のごとくまた別のところへ走り去って、
二匹で私達のまわりを回る衛星のように走り回る。
庭と原野を、二人と二匹で くるくる移動しながら植物観察するのは楽しい。
ここで味わいたいシアワセな日常とは、まさにこんな時間だ。

またガサガサっと音がして、猫たちかと思ったら、
猫より一回り、いや二回りくらい大柄なウサギが走って行った。
ねぇねが追いかけたが、ウサギの方がスピードが速く、
あっと言う間に原野の奥に走り去って行った。
あの子かなぁ、うちの去年の大豆を全滅させたのは。
「ちょっとした犬くらい大きいよ」と聞いていたけれど、あんなに大きかったのかぁ。


ちょいとぐるっと家の近所を回っただけだけれど、
入院していたダーリンにとっては少し息が上がるような散歩だった。
左目が失明しているので、距離感がわからなかったり、バランスが難しいようで
元気になったとは言っても今までと同じようにはいかないんだな、と
実感させられる散歩でもあった。
元に戻れるなんてハナから思ってはいなかったが、
こうして少しずつ、今までと違うことを確かめながら
できることを精いっぱい楽しんでいけばいいんだな、とかえって安心した。

大好きな発足の自然。これからもよろしくね。

posted by BERA at 10:14| Comment(2) | 厚田民生活 二巡目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月04日

愛おしい「日常」

いよいよ、退院の日だ。
早朝から雨だったが、お陽さんが昇ってから だんだんと天気が回復してきた。
札幌へ向かう道中、対向車が途切れないので
あ、GWだったんだ、と思い出した。

時間ピッタリに病院に着いて、荷物を詰めるバッグを看護師さんに渡したら
病棟のエレベーターホールでしばし待つ。
病衣ではない、普段着のダーリンが看護師さんに付き添われて現れた。
ああ、このごく普通の姿、3週間ぶりだ。
駐車場でステーションワゴン君を見つけて、「ボロボロだなぁ」と懐かしむ姿にも
「すごいねぇ、こんなに見えるようになったんだね」と、いちいち ぐっと来る。


厚田への帰路、札幌の桜は満開からもう散り際になっていること、
田んぼや畑に もうすっかり雪が無くなっていること、
穏やかな日本海がキラキラ光っていること、
野良スイセンが満開なこと、
厚田でも桜が開き始めていることを発見して
季節の移り変わりに驚くダーリンの姿に、「見えている」と驚く私。
小さなひとつひとつのことに 有難さと喜びが押し寄せる。

おうちに到着して、「あ~、やっと帰ってきた」と万感の思いで呟くダーリン。
「君たち~、親方が帰ってきたよ~」と私がおうちに入ると、
いつものように わらわらと寄ってきて変化がないか匂いを嗅ぎ回る猫たち。
ダーリンが「お前たち~、久しぶりだなぁ~」と寄ると、さささっと階段に逃げる。
「あ~、やっぱり病院の匂いがするから警戒してるのかね~」と
いったん諦めて居間に入ってお茶を淹れる。
「やっぱり うちが一番落ち着く~」と一息入れた頃に、やっと猫たちが寄ってくる。
「親分だ!」「やっぱり親分だった!」とスリスリしだしたら、
もう私のことは眼中に無いようだった。


良かった。
こんな当たり前の日常が、すごくすごく愛おしい。
ダーリン、頑張ってくれて、無事帰って来てくれて、本当にありがとう。
猫たち、いっぱい留守番させて不便をかけてゴメンね。
親方のことを変わらず慕ってくれていてありがとう。
そして、見えざる手で支えてくださった
たくさんの友人たち、地域の方々、病院の皆さん、ありがとう。


posted by BERA at 13:25| Comment(0) | 厚田民生活 二巡目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月03日

厚田の夕陽が眼に染みる

朝から手続きの書面を記入したり、経歴書を書いたりしながら
市役所での手続き準備にいそしむ。
いったん厚田を出たら、忘れ物をしても簡単に戻れないと思うと気持ちが焦る。
いやいや、こういうところだ、失敗を繰り返す要因は。
落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かせながら手を進める。
さぁ、あとは自分の通帳を記帳して、
ダーリンの方は残高票をATMで出してきて代替えにしよう。
あっ、もう昼をまわってしまった、と急いで出発した。


市役所の担当者は親切に対応してくれて、
書類に多少の不足があっても審査に間に合えば大丈夫だと言ってくれた。
安心して庁舎を後にしたら、もう面会時間の20分前だった。
どう急いでも30分以上かかるが、とにかく急いで向かう。

15分遅れながら面会させてもらい、
手続きが済んだか心配して電話をくれていたソーシャルワーカーさんにも会えた。
なんだかバタバタだけど、今日すべきことはなんとか終えて、
ダーリンにも笑顔で面会できた。

「これからご主人のMRを撮ってから、担当医師の説明があるそうです」と
看護師さんに声をかけられ、面会後、検査結果をしばし待つ。
そして、再手術以来ひさびさにお会いした執刀医から、
「予後は順調なので、明日血液検査をして問題なければ退院できます」と
許可が出た!
すぐにも迎えに来たいところだが、明日は市役所から生活実態の調査に来るので
明後日 5月3日の午前中に退院させていただくことにした。


ダーリンが入院してからは雨や強風の天気が多かったが、
帰り道はとてもキレイに晴れ渡っていた。
ああ、やっと退院だ。天気も祝福してくれているみたい。
帰り道の西日が眼に刺さるようにキツイなぁ、と思いながら走っていたが、
厚田に入る辺りから柔らかいオレンジ色の風景に変わって行った。
見晴しのいい道で ちらりと横目で海を見ると、
なんとも鮮やかな夕陽が日本海に沈もうとしているところだった。
「これが厚田名物の夕陽だ~」
普段は山に隠れて夕陽を拝めない環境なので、その美しさに 単純に感動した。
厚田市街にさしかかり、港を一望できる横道に入って車を停めた。
何度か厚田の夕陽は拝んでいるが、今日の夕陽は格別だ。
ありがとう、厚田。


posted by BERA at 17:36| Comment(2) | 厚田民生活 二巡目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする