庭は一気に緑色に変わってきた。
陽が昇って朝露が光り出すと、スギナは俄然美しくなる。
そのたくさんの葉にびっしり水滴が付いて、宝石を散りばめたみたいに輝く。
かわいいなぁ、スギナ。
でも、スイセンやチューリップの周りをびっしり埋め尽くしそうで、
お花たちはちょっと窮屈そう。
除草というよりは間引きしましょうかね。
しかも、この子たちは間引いた後は私のお茶になってくれるのだ。
手でプチプチ摘めるので、手鎌のように「うっかり苗も刈っちゃった!」ってことがない。
大きめに育った子を選んで、プチプチ、プチプチ。
大きなザル一杯分摘んだら、ザブザブと水洗いを2回して、乾かす。
ああ、乾かしている間の、青い匂い。好きだなぁ。
天日干しすると、お陽さんと風のおかげで、半日でカサカサに乾く。
あとはキッチンバサミで適当な長さにサクサク切って、ストーブの上で煎っていく。
水分が無くなってきたら、時々手でザクッと握って
お茶に適度な大きさに砕くのだが、この時の香りも、ちくちく軽く刺さる感じも心地よい。
うん、香ばしい、おいしそうな香り。
あとは新聞紙に広げて、冷めたら瓶に詰めるだけ。
1回でインスタントコーヒー瓶いっぱいにスギナ茶ができあがった。
まだ伸びていないスギナも、次から次から どんどん伸びてくるはず。
スイセンやチューリップの花が終わる夏前に、庭の草たちを一気に刈ろうと思っているが、
それまでは伸びた分から間引きしながら、都度スギナ茶を作っていくつもりだ。
個人差はあろうが、リウマチなどの関節痛にいいらしい、と聞いた。
お茶として楽しめて、副産物として漢方薬の効果があるなら、嬉しいじゃないか。
去年も作って飲んでいたが、今回作るにあたって改めて調べてみたら、
1回に大さじ2杯くらいの量を淹れるらしかった。
「私の関節炎にはあんまり効かないなぁ」と思っていたが、
そもそもその半分量しか淹れていなかったんだ、と気が付く。
今年は1年分、たっぷり作ろう。
ストーブも起き抜けの時間しか焚かなくなってきたし、
今がスギナ茶づくりの適期だなぁ。
お茶になると思うと、「厄介者の雑草」スギナも、ありがたく摘めるね。
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