アサツキの塊茎、青シソと赤シソを定植していた。
条件が悪い痩せて乾燥した土を、先兵として耕してもらう役目もある。
今年のシソ達は株も小さく、葉も小さかった。
味も山菜の様にエグみが強いもので、
「痩せた土地らしい、その土地の味がするんだなぁ」と妙に感心したものだ。
秋が深まって、そんなシソたちも かわいい穂をつけた。


穂ジソをいただいて、残りは来年のために種をこぼしてもらおうかしらねぇ。
きっと来年はこの土地に対応した2代目が芽吹いて、美味しくなってくれるに違いない。
・・・と期待しているが、そう都合よくいってくれるかなぁ。
畑の方は少しずつ片づけ始めている。
基本は、植えていた株たちの地上部を切って、葉や茎は短く切って畝に敷くだけ。
この株が地下から吸収した栄養分の残りを、またこの畝に戻すのだ。
簡単に土に還らない太い茎は畝間の通路に敷く。
これのおかげで今年は雨の後でも快適に通路を歩けたし、
あんなにゴツい茎を敷いていたのに、シーズン終わりの今はすっかり土の通路に戻った。
朽ちて還元されていくスピードは驚くほど早いんだなぁ。
今していることは、いずれ何らかの別の形になっていくんだと思うと楽しい。
枯れかけた野菊やセイタカアワダチソウくらいしか花は無いのに、
ミツバチが飛んでいる。
どこから来たのかなぁ。冬眠前の大忙しの時期なんだろうなぁ。
君たちのおかげで たくさん実をつけてくれたんだろうなぁ。ありがたい、ありがたい。
おや。真っ白なものが、フワフワ飛んでいる。
初霜が降りる前に、なんて焦り始めていたら、やってきたね、雪虫。
とはいえ、去年に比べると日中は暖かいし、まだ最低気温も5℃を下回ることもないので、
おそらく初雪はもう少し後になるのかな。
虫たちも冬に備えているんだね。
おうちに侵入突破するカメムシは、今年は少なめ。
先日窓に噴射しておいた虫除けバリアスプレーが効いているのか。
窓から入って来ても窓の桟で絶命しているものが多く、
窓を開ける度に「げげげっ」と慄きながら せっせと片づけている。
スプレーした当日・翌日は窓を開ける度に20~30匹の片づけをしていたのだが、
数日経って少し落ち着いてきた感がある。
スプレー前からサッシのレールに入り込んでいた奴らが這い出してきていたのかも。
今季はテントウムシの数がすごい。カメムシ1:テントウムシ10位の割合だ。
カメムシのような匂いはしないが、同じ甲虫、
大きな羽音をたてて向かってくる姿は苦手だ。
でも、彼らも越冬しようと良き場所を探して ここに辿り着いたろうに、
ちょっと申し訳ない気持ちになる。
せめて、一緒にこの地で生きていた いのちとして、
「きっと陰日向に守っていてくれたんだろうね、ありがとう」と言って片づけよう。
・・・苦手は苦手。でもせめて彼らの仲間の、良き場所がこのおうちでありませんように。
ゆっくりどこかの葉陰で冬を越せますように、と願いを込めて。
みんなで、淡々と、粛々と、冬を迎えようねぇ。
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