けれど、屋根を叩く雨音がするのに、満月から欠けはじめたばかりのお月さんが
煌々と輝き、星も瞬いたりしているような夜空だった。
きっと雲の下だけが降っているのだろう。
夏の間は山から雲がやってきたが、この季節は海側から雲がやってくる。
だから、向かいの山の方は晴れているのに、
おうちの周りは降っている、ということがよくあるのだ。
風が強くなってきて駐車場に置いておいた園芸用品がカラカラ飛んでいって、
慌てて回収に出ていったりするような、荒れ含みの様相。
夜明け前に子猫たちに起こされて階下に下りると、まだ2時過ぎだった。
ここんとこ眠くて眠くて、夜8時前にダーリンが子猫たちを連れて就寝するようになり、
起こされる時間がだんだん早まってきている。
渋々起きてみると、外は真っ白だった。
わぁ、本格的に降ったなぁ。
6時頃にならないと明るくならないので様子がよくわからないが、
3~4cm程度は積もっていそうだ。
「昨夜の鍋の残りで煮込みうどんにしよう」と、
ダーリンが朝ごはんを作ってくれている間に、私はちょっと車の雪を払って来よう。
霜が降りた日はフロントガラスの霜を削ったが、
今日はふんわりした雪なのでブラシで払うだけでいい。
可愛いなぁ、これくらいの雪って。
ゴミ出し用に細い通路だけ作って、おうちに入る。
これくらいならお陽さんが融かしてくれるかもしれないなぁ、と期待もして。

ダーリンを送り出し、一息ついてから本格的に雪かきを始める。
ゴミ出し通路は消え去っていた。
スノープッシャーという雪かき道具でザーッと一列押していく。
あれあれ、いつの間にか8cm位まで積もっていたんだなぁ。
緩い傾斜になっている駐車場をザーッと押していくと、道路前で急に雪が重くなる。
接地面が融けて水を含んだ重たい雪になっていて、ここからはもう押せない。

今のところ雪雲は近くに無く、空は明るい。今のうちに路面を出してお陽さんの力を借りよう。
エイヤッと雪投げが始まる。ああ、久しぶり、この感じ。
半分まで雪かきが終わった所で雪がまた降ってきた。
風が強いから、ここで一旦やめておこうか。

結局融けることなく合計13cmほど降った。
今晩も雪予報は続く。
そろそろか、と思っていたけど、始まっちゃったね。本格的な冬。

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