2024年11月24日

猫の手を貸してみる

11/21は漁師食堂に27個のお弁当の注文が入っている。
「オードブルと違って手間がかかるから間に合うかなぁ」と、ダーリンはプレッシャー。
ぼそっと、「手伝いに行こうか?」と言ってみた。


何度か書いて来たけど、今の私、あんまり役に立てないの。
腱鞘炎とへバーデン結節で、握力がない、指を曲げると痛い、手首を使うと痛い、で
食器を洗ってもガンガン落としちゃうし、千切りの時の猫手も痛くて休み休みになる。
ふきんもグジュグジュにしか絞れないから、調理補助はおろか、
たとえ洗い物の手伝いだって、足を引っ張るだけなのだ。
しかも元々すごくトロくて、手も遅い。
だから、ワンオペでお店が大変なのは重々承知しているけれど、
手伝おうか、なんて一度も言った事が無いのだ。
それに、男の仕事場って、不可侵ゾーンだと思ってるので、
関わられたくないだろうという気持ちもあってね。
でも、もう3週間も休みなしで疲れ切っているし、間に合うか不安そうだったので、
敢えて「猫の手」でもいいから少しでも役に立てられないかな、と思ったの。

嫌がるかと思ったら、「手伝ってくれるの?」と快諾。
よ~し、それなら心置きなく、猫の手貸しまっせ~。


カウンターとテーブルに弁当容器を並べて、まずは昨日仕込んでいた副菜を盛り付け。
ダーリンが2個盛り付け見本を作ってくれて、それに倣って盛り付けて行く。
その間にダーリンが主菜の調理をして、上がった先から盛り付け。
最後にごはんをよそって、ごはんの表面を均す。
あ~、これ、ほんの2か月ほど弁当工場のバイトでやったなぁ。ごはん延ばし。
流れ作業が安定してこなせない私は、定位置で作業が終わり切らずに
よくベルトコンベアーと一緒に移動してたっけ。
あのダメダメだったバイト経験がこんな所で役立つとは。

おかずでもりもりに膨らんだフタを無理やり閉めてゴムで抑え、
割り箸を添えて袋詰め。
作業が終わったのは出発予定の10分前だった。
ふぅ~、なんとか間に合った。
無事納品も終え、店に残った予備のおかずでお弁当を作ってくれて、
これがお手伝いのお駄賃となった。ふふふ。やったぁ。


今までずっと避けてきたことだったけど、
案外、お手伝いしても差し支えなかったのかなぁ。
思えば、発足の皆さんは当たり前に、手が足りなければ家族で補いあっている。
札幌の、プロが凌ぎを削る飲食業界に素人が手出ししちゃいけねぇ、的なイメージを
厚田に来ても払拭できていなかったんだなぁ。
そりゃあ素人だし、要らぬ口出しは迷惑だろうが、
足りなきゃ手伝う、っていう当たり前のことを、はき違えていたのかもしれないね。
私でもお役に立てる場面があるなら、いつでも貸します、猫の手を。
posted by BERA at 08:34| Comment(0) | 厚田民生活 二巡目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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