2025年03月17日

春待ち散歩

チューリップの収穫もピークを過ぎた。
残り少ない品種を少しずつ収穫しながら、
早採りしたものを加工するのが作業の中心になってきた。
ここからは晩生のチューリップの成長待ちになるのでお手伝いも少なくなっていく。
あと10日位で終了しそうなので、これからのお手伝いは1~2日おき位の頻度になるのかな。

発足の天気は穏やかではあるが、ずっと波浪注意報が出ているので
ダーリンの浜からの招集は今日も無い。
今日はチューリップのお手伝いがお休みだったので、
久々に一緒に裏原野の散歩に出かけることにした。
かんじきは昨冬に購入したものの、
留め具の付いたゴムバンドが切れてしまったので装着できない。
まぁ、そろそろ雪も締って来ただろうし、長靴だけでも大丈夫かもね。


私達が外に出る準備をし出すと、「お外? お外? 出る出る~」と
猫たちが騒ぎ出すので、先に出してやった。
君たちの体重なら沈まずに歩きやすくなっただろうから、木登りでも楽しんでおいで。

さんざん屋根の落雪が積み上がった軒下の雪も、ずいぶん少なくなったもんだ。
今はただの雪原だが、笹を刈って作った「からまつの小道」あたりと思われる場所から
裾野原野を登って行く。
うまく雪が締まった場所を踏むと足首位までしか沈まないが、
何歩かに一度はズボッと長靴の高さまで埋まる。
少し登ってシンボルツリーの傍まで行くと、沢がもう雪を割って水面を覗かせていた。
チョロチョロよりは大きく、ザーザーよりは小さいくらいの水音が響く。
「去年より雪解けが早いかもしれないなぁ」と呟くダーリン。
シンボルツリーの足元まで渡ろうとしたが、沢の土手は腰以上の深さがあるので
ヘタな場所を通ると沢に落ちかねないため、いったん山側に登って迂回することにした。
木の配置から、ここが笹を刈って作った道だろうと思われる場所を
注意深く探りながら、沢が暗渠になっている用水路沿いの道まで登ってから
沢の向こう岸まで下りて行った。

ズボズボと長靴の深さまで埋まりながら森の中を歩く。
「こんなに深く埋まると、歩くだけで腿揚げの鍛錬になるねぇ」といいつつ、一歩ずつ。
シンボルツリーまであと数歩、というところで、ふと後ろを振り返ると、
クロとねぇねが私達に向かって走り下りてきた。
「君たち! ついてきてたの~!」
尻尾を太くして一生懸命走り寄ってくる猫たちのなんと可愛いいことか!
シンボルツリーに辿り着いて、幹に抱き着くダーリンと、
その足元にこわごわ寄っていって初めての沢に興味津々な猫たち。
ああ、なんて幸せで愛おしい光景だろう。
春の兆しを探すつもりで裏原野に出かけたが、
この光景を見られただけで、心がぽっかぽか、春気分だよぉ。


そこからまっすぐ、猫たちも さんざん遊んでいる倉庫に向かって下りて行った。
途中でクロは「ここ、知ってる!」と思ったのか、
ダッシュで倉庫まで駆け下りて行った。
春待ち散歩はここで終了したが、帰宅して2階から自分たちの足跡を確かめてみると、
ズボズボ深い長靴痕の合間に、猫たちの小さい足跡がついていた。
私達の後ろ姿を追いかけてきたのか、
それとも足跡を辿って追いついて来たのか。
どちらにしろ、雪深い所は雪かきをしないと歩きたがらない奴等だから、
足跡を踏んでついて来るとなると、穴から穴へ飛び移るように進んできたのだろう。
そう思うと、ますます愛おしくなった。

雪が融けて、草丈が短いうちはいいけれど、
そのうち藪に隠れてこんな姿も愛でられなくなるのかしら。
もうすぐ、僕たちにとって2回目の厚田の春、猫たちにとって初めての春。
どんな春になるんだろうね。

そうそう、祭壇に上げるチューリップは、ひと足早く春満開。
250217 祭壇の花満開.jpg
posted by BERA at 16:54| Comment(2) | 厚田民生活 二巡目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いろんな種類のチューリップが、可愛い^_^
私がお店で手に入るのは、もっと小ぶりで、スタンダードなのばかりだから、こんなに華やかなのは、気分もぐっと上がるね!
Posted by えまママ at 2025年03月18日 18:28
>えまママ様
蕾で収穫するから、おうちで開花したのを見てビックリする。
こんな花だったのかぁ~って、すごく嬉しいよぉ。
濃いピンクの八重が「マンマミーア」
淡いピンクの八重が「マリアージュ」
百合咲きで一部濃い色が入った淡いピンクが「バラードレディ」
あとの一重は名前がわかんなくなっちゃった、エヘ。
Posted by BERA at 2025年03月20日 14:58
コメントを書く
コチラをクリックしてください